むかしの話
別に何か言いたいことがあるとかそういうことではなく、ただふと久しぶりにミスチルが聞きたくなって聞いてみたら、もしかして中学生や高校生のときに僕が聞いていた音楽がいまの僕の道筋、あるいはそれを歩むための靴や決意、ひいては∠RECEIVERという概念につながっているのかなと感じた気がしたので、自分のためにまとめておきます。
「好きな曲」と「特別な曲」を分けて考えるとしてね。
好きな曲ってすると「ぜんぶぶっころせー!しねー!ふぁっく!!!!!」みたいになってしまうからね。ミスチルで当時一番聞いてた曲の好きなフレーズ「見え透いた嘘もいい 優しく殺してくれ」「FUCKする豚」だからね。笑
(これはこれでガチ名曲なのでミスチルのBrand new my loverという曲ぜひ。)
僕が中学生のときに聞いていたのは主にポルノとミスチルでした。もちろんみんな大好き林檎ちゃんとかYUKIちゃんとか、ひと通りいろいろ聞いていたけれど。で、高校生のときはポルノとUVERでした。
今でもたまに精神統一として特別な曲の歌詞をノートに万年筆で書いたりもするけれど、当時から(無印の六角ペンとかだったけど)でそれをしていて、そういう曲を思い出して聴き直してみる。そして特に好きな歌詞を一覧として僕のために並べてみようと思う。
Lump of Affection・UVERworld
「愛という言葉へ繋ごう 愛という言葉へ繋ごう
手を繋ごう 手を差し出すだけでいい
俺がその手を掴むから
WestもEastも関係ない そんな人道は此処で消化して
肌で感じて それを素直に
愛という言葉へ繋ごう」
これたぶん最近のUVERしか知らない人が聞いたら唖然とするんじゃないかなと思う。サウンドも歌詞も今みたいな洗練性は全然ないから笑 でもストレートに訴えかけてくる強さと愛。たくやくんの歌う「愛」っていつも本当に清く「愛」なの。そこに、高校生が戯れで言うような幼さとか、大人の穢れとかがない。彼が歌う愛なら僕は信じられる。僕もすべての人と手をつなぎたい。あらゆる属性や出生にまつわるものを無視して。それを素直に愛という言葉に。
Roots・UVERworld
「いつだって
絶望の時代で分かってるんだよ
歌じゃ世界は救えないことも
そぅ でも
変わってく願いを歌うよ
僕だけでも目は伏せない」
「ぅ」なのが可愛いよねこれ。「愛で救われた事実を人は忘れられないんだ」っていうサビもある。この曲はある意味とても独りよがりなのだけれど、それでも「自分の信じるものを貫く」「自分のできることを尽くして人へ愛を手渡す」というたくやくんの決意が美しい。世界は変わらないけれど、自分が何か行動することで変わる場所ってあるから。そのためにUVERは音楽を、僕は言葉を。ポルノ晴一さんの「僕には何ができる?できることなんかほんの少しだ。でも少なくとも考えることはできる。そして詞も書ける」の、たくやくん版みたいな気がしている。僕が届けられるものを、僕にできることをして、信じて生きる。僕の好きな人にこれがとても似合う人がいて、僕がこれを好きというのはとてもおこがましいのだけれど。
病的希求日記・UVERworld
「ねぇ 60億のライト
凍えて消えそうな
小さな光を
その全てを灯してから
人の私欲贅沢はそれからじゃないの?」
当時は僕ユニセフで世界の貧困で苦しむ子供を助ける人になりたかったんですよね。カルマの坂のせいなんですけど。そこから国際政治を勉強して、ジャーナリズムへ僕の心は動いていったんだけど。だからこの曲は自分の怠惰で聞いてはいけなくて、必死に立ち向かって聞いていた。「悲観と向き合う人の心に 一つも陰りなんて無かった」という歌詞もあって、そこに驕りや陰りや迷いがあってはならないのだと、もちろんお金とかも必要なんだけど、愛の純粋なちからも必要なんだと、今の僕も思い続けている。
掌・Mr.Children
「ひとつにならなくていいよ
認め合うことができればさ
もちろん投げやりじゃなくて
認め合うことができるから
ひとつにならなくていいよ
価値観も 理念も 宗教もさ
ひとつにならなくていいよ
認め合うことができるから
それで素晴らしい」
これ解説いらないよね!?今の僕の価値観の基準のひとつがそのままこの歌詞です。ひとつになることも、愛し合うことも無理でも、認めあい、受け入れあい、憎みあわないことならできる。そうやって哀しみの連鎖を切断する。寛容、需要、承認。僕がすべての戦争やマイノリティや異文化への弾圧に抗議する理由のような歌詞です。
Any・Mr.Children
「そして僕は知ってしまった
小手先でやりくりしたって
何一つ変えられはしない」
「今 僕のいる場所が 望んだものと違っても
悪くはない きっと答えは一つじゃない
「愛してる」と君が言う 口先だけだとしても
たまらなく嬉しくなるから それもまた僕にとって真実」
答えはひとつじゃない。僕だって人生における想定外のトラブルに殺されて今を生きているけれど、だからこそ得られたもの、だからこそ登れたステップ、だからこそアップデートできたものがたくさんある。嘘かもしれないと疑うことよりも、目の前にいる好きな人の言葉をただ信じる力。とても難しいけれど、信じることで初めて生まれるものももある。相手のことも、自分のことも、信じること。疑うほうが簡単だからこそ。
タガタメ・Mr.Children
「この世界に潜む 怒りや悲しみに
あと何度出会うだろう それを許せるかな?」
「子供らを被害者に 加害者にもせずに
この街で暮らすため まず何をすべきだろう?
でももしも被害者に 加害者になったとき
かろうじて出来ることは
相変わらず 性懲りもなく
愛すこと以外にない」
HEROよりこっちが好き。許すこと。信じること。悲しみや怒りを受け入れること。愛せなくてもいいから理解すること。受け入れあい、抱きしめ合うこと。罪を憎んで人を憎まず。あなたと、将来と、目の前の子どもを、愛すること。大きな海の中で。受け入れあうこと、許し合うこと。愛することと信じること。僕の目指すもの。
デッサン#2・ポルノグラフィティ
「そこで待ってていつかは会いに行くよ
話したいことが両手にいっぱいに溢れてる
その時まで僕なりに頑張ってみる
そしたらもう一度抱きしめてよ」
大好きだった友人がなくなったとき、僕を救ってくれた愛の歌。ねえ、君が好きだったKAT-TUNはいまはもう3人なんだよって言ったら信じるかなあ。祖父も祖母も、いつか僕をもう一度抱きしめてくれるって信じている。
Seach the best way・ポルノグラフィティ
「運命が僕を追いかけるくらいに
清潔な衝動に正直でいたいんだ」
当時から今まで、僕の合言葉。ずっと自分の清潔な衝動に、確かに動いた心に素直であろうとしてきた。うまくいかないこともあったけど、いまはますますそれを大切にしている。何かのカテゴリーに負けることもなく、縛られることもなく、僕はただの僕であるように。
Don't call me crazy・ポルノグラフィティ
「今に見てろ」
何かをやっつけるときの、そして一瞬の我慢を強いられるときの、僕の合言葉。「今に見てろ」。
ちょっと満足した。あとで今の自分が大事にしている曲の歌詞も羅列しよう。