人生のスタンプラリー

人生のスタンプラリー認定協会埼玉支部

あたっくNO.1を見たよ

 

※ネタバレある感想なので読んだ後のクレーム受け付けません。

※戸谷公人さんが観たくて行った人の感想です。原作未読。

 ※感想というか覚え書き。

 

*****

 

 

前後左右の客がみんな号泣してるなか僕ひとり平然としていたので、僕は人としてなにかが欠けている可能性があるなと考えていた。

冒頭10分くらい…?もうちょっと経ってたかな。ある瞬間にオチが読めたから頭の中でバッとプロット組んでそれの答え合わせしながら見てた。
戦争もの嫌いな人でも確かに見られそう。

あとまじでみんな泣きすぎててびっくりした。僕ほんと涙腺キツイんだなって思ったというか、悪い言い方をすればお涙頂戴なので、僕はたぶんあと何度見ても泣かないだろう。
なんならこれが完全なるフィクションではないと聞いていたので(もとになった手記があるんだよね?たしか)、途中から大日本帝国軍にキレていた。戦争は圧倒的かつ絶対的にしてはいけないことなの!!!わかるでしょばか!!!!!

おおたまさきがステップ踏んだ瞬間「やっぱダンスのクオリティたけえな」って感動した。ていうかおおたまさき、ドリフェス!を経て演技上手くなったな?

ヨコがすごくよかった。ヨコと古瀬くん。役柄的に彼らの演技がよく見えないならあの舞台は失敗だと思うけども、それにしたってよかったなあ。上官から迫られるときに遠目からでも体がこわばっているのがわかる演技、それでも自分の意思を揺らがせない軸が見える演技。上官に怒鳴られてるときの腕のこわばらせ方がうまかったなあ。トップスの裾?ズボンのお尻のところ?をぎゅーってするのが。なまじオチが予想できてたぶん、なおさらきついなー、って思いながら見てた。

古瀬くんは笑顔が恐ろしいほど笑顔だったから、つらかったなあ。あの笑顔がしんどかった。ていうか古瀬くんのシーンぜんぶしんどかったわ。お願いだから笑わないでよって思ってた。素直に泣いてくれないとこっちがつらいよ、って。


そして言わせてくれ。
戸谷公人〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!世界よこれが僕の推しだ〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!って気持ちだった。

コミカルなシーンも、勘違いで本気で怒ってるシーンも、事実を知って受け入れられずに暴れてるシーンも、自分のしてきたことを反省(しているのであろう)シーンも、そして流暢に英語を話すシーンも、寺内くんだったんだよね。僕は推しを見に行ったはずなのにそこに推しはいなくて、寺内くんがいたんだよね。でも3回目のカテコのときに、なんか顔色が完全に変わってて「あっ、戸谷さんだ」って思って。そのくらい「役者」だった。そしてきっとそれに矜持のある人なんだなって思ったら、やめろますます好きになっちまうじゃねえか。
とくに、ずっと負けず嫌いで駄々をこねてたオラオラ上官から、事実を察して(知って)その事実を受け入れられないただの男に成り下がった瞬間が見事だった。上官とか、名誉とか、そういうのぜんぶひっぺがして、「そんなのってないだろ!」って行き場のない怒り、やるせなさ、どこにぶつけたらいいのかわからない自分の正義が破壊されたっていう事実を、目の前にいる人にぶつけるしか寺内くんにはきっとできなくて。さっきまであんなにコミカルな演技をしていた人が、まるで悲しみと怒りのまじわるところに立ち尽くして言葉を失われたようなあの怒りの演技。あれに圧倒されずに応酬していた古瀬くんもすごかったし、あああの時代じゃなければ彼らは本当に素晴らしいライバルであり親友という関係になれたのにと思ったらほんと旧日本軍にイライラした(?)。
ヨコ関係でいちばんきっついな、って思ったのは「このことは他の人には言わないでください」のシーンだったんだけど、あの瞬間の寺内くんの顔つきたるや。あの美しいお顔が、あんなに醜く打ちひしがれて、悔しそうで、それこそ握った拳のやり場もわからずに涙をたたえているさまを見てしまったら、ああこの人の演技もっと見たいと、思わざるを得ないでしょう。
あとヨコがチャリ乗ってるとこね。あそこまじしんどすぎて吐きそうだった(死にに行く前の最後のキャッキャタイムだもんしんどいわな)んだけど、そのヨコを見つめる寺内くんの微笑み…。かなしいような、いとおしいような、止めたいけど止められなくて、でも喜んでもらえて嬉しいみたいな、あの顔!役者になってくれてありがとう戸谷公人…。

戸谷公人サイコーだったのでチケット追加します。イェーイあと2回行く。ブロマイド3セット買ったよ。バカなのかな僕。バカなのかもしれない。でも楽しい。
戸谷公人という役者を好きになれて幸せだし、彼がアイドルでも声優でもなくて役者であってくれて本当に良かった。