人生のスタンプラリー

人生のスタンプラリー認定協会埼玉支部

あたっくNO.1の千秋楽を観てきたよ

 

※戸谷公人さんが観たくて行ってきた人の感想です。ネタバレこみこみ。

 

あたっくNO.1千秋楽。
もう今日は推しの定点カメラしてたので覚書の追加。ちなみに4列目だったので推しよく見えました。

(6/6に観に行ったときの覚え書き:http://bookmarker35.hatenablog.com/entry/2017/06/07/000544 )

って、推しとか書いてるけど、もはや推しが云々とかじゃなかった。
なんかもう途中から彼は僕にとって目的だったはずの「推し俳優・戸谷公人」でなくて、その場で生きる寺内中尉ご本人だった。
寺内中尉、後輩に栄誉を取られるのがイヤだったり、あんなに乗りたがってた潜水艦が死にに行く覚悟だとわかった瞬間に俺が行く!って言わなくなったり笑、やなやつだけど、あの登場人物の中では彼が一番「人間」だなって思った。次点でかつもりくん。
僕は悟っちゃったりものわかりがよすぎちゃったりする人より、たとえ人としての器が小さくても、人間らしい人が好き。ダメなところなんか、人間なんだからあって当然なんだもん。それを糾弾する正義ぶった連中こそ僕は嫌いだ(今回の舞台にはそういう役はいなかったけど)。でもそのぶん寺内中尉はコミカルで愛嬌抜群だったり、尊敬してます!と言われることはなくても信頼を置かれることができる人だと思ったし、愛着がものすごく湧く人間だったな。寺内中尉はもう僕の中では実在してる。

舞台半ばから寺内中尉の目がずっとうるんで光を受けてキラキラしていて、かなしみとか悔しさとか苦悩とかいろんなものをたたえたその瞳の涙が美しかった。うつくしいって残酷だなと思った。

だから最後のシーンで堪え切れないようにボロボロと泣いて止まらなくなってしまったときも、あれは戸谷公人さんによる「演技」ではなくて、寺内中尉の心がありのまま現れてしまったんだってダイレクトに心に響いて、お腹痛かった。
あんな役柄、あそこまで突き詰めてやりきろうと思ったら、冗談抜きで魂を削って、寿命を削ってやるしかない。
そして僕らにそういう(まるで演技じゃないみたいな)演技を提供してくれる、戸谷公人さんを好きになれて本当に幸せだし、嬉しいし、まだまだ彼のお芝居が観たいって心の底から思った。
あとその涙のシーンね。最後に彼らを見送るところ。
人間って、泣きながら叫んだ瞬間、ほんとうにつくりものみたいに涙が光ってダイヤの雫が落ちるんだなと思いました。どんな演技よりも真実を見た、と思った。涙の宝石を空気中に散らした寺内中尉と古瀬中尉はほんとうに美しくて、だからこそ歯ぎしりするほど悲しかったです。

あ、前髪がハラリとなった瞬間の美しさに息ができなくなったことも書いておく。
追加で、戸谷さんの英語が上手くてびっくりしたことも書いておく笑 単音の発音が上手いわけじゃないけど、あのセリフだけ相当練習したか、むかし英会話とかやってたかだなと思った。発音というか会話の流れとか音の浮き沈みがめっちゃ英語だった。

本当に、あそこまで魂と体すべてを捧げて役になってくれる人、あの人を役者として好きになれて幸せです。あー戸谷さんー!すきー!!!!お肉食べて体重戻して!!!!お肉!!!お肉食べて!!!!!!!!