人生のスタンプラリー

人生のスタンプラリー認定協会埼玉支部

僕はひとりでは生きていけない∠RECEIVER *ウラブー千秋楽感想

 

ウラウラブースト!千秋楽おめでとうございました!!!

初日の感想( http://bookmarker35.hatenablog.com/entry/2017/08/16/232853 )からやっぱ大きくぶれなかったな。むしろ深まったくらい。あまりにも個人的な境遇とタイミングと感情と重なってしまった。だからたぶんこれから先も、僕はこの舞台が好きだと思う。劇プレが好き?って言われたら好きな俳優がいるんだよ、って答えになると思うけれど、ウラブーが好き?って聞かれたら、大好き。


今日だしたファンレターにも書いたんだけど、応援って対等だからできることなんだよね。
応援する、される。応援するあなたに恥じないように、応援されるきみに恥じないように。
僕の実家たるポルノであれば「ポルノのこの曲に恥じない自分で在れるように」と自分を奮い立たせるし、「嘘でも前にという言葉にふさわしいように」って自分にハッパかけるし、という具合。

で、今回の舞台で僕は「お前は今、何と戦っているんだ」という言葉に、ためらわず答えられるようにありつづけたいと思ったんだ。幸い、いまは答えられるから。
で、あっちにもそうであってほしい。ファンのエゴとして。あの曲を歌うのにふさわしいバンドでありつづけてほしいし、あの言葉を投げかけるのにふさわしい役者でありつづけてほしい。
応援はするだけじゃない。しあうもの。

パコ見に行った感想にも書いたけど、応援されること/することで発揮できる全力っていうのは愛と誠実の1つの具現化だと思う。
エゴイズムの塊でもあるけれど、僕はエゴの伴わない行為は何もできない人種だから尚更ね笑

カーテンコールでヒデさんがぶっぱなした「押し上げて、押し上げられたら、真ん中に宇宙ができる」という迷言(笑)、僕のごくごく個人的なことを言えば、誠実な愛と愛の交換の真ん中に、宇宙をつくることはできると思う。

僕はひとりでは生きていけない。人生のどん底を、大事な人に、大切な言葉に、愛する曲に、支えて救ってもらった。そうじゃなければ今の僕はありえないから。宇宙を作るんでも、僕の言葉で言うところの花束を振り回しまくりながら、花を渡しながら、でもいい。
だから舞台の最後が「弔辞」でも「エールを送る」んでもなく、「エールの交換」だったことが嬉しかった。
もうこのへんの僕の思考のベースはポルノに責任取ってもらうしかないんだけど笑

そういう対等な関係だからこそ手渡せる愛情のかたちで、劇プレはファンを対等なミラーとして見てくれているのかなあと思ったよ。
昨夜フォロワーさんが「ウラウラブーストは劇プレを鏡にして自分と見つめ合う舞台」と言っていてすごく納得したし、ならば僕は何と戦っているのか、と。
押し上げて、押し上げられて、花束を振り回しまくりながら、やっぱり戦って生きるしかないんだなと思った。

ていうか物販でヒデさんに「押し上げるので押し上げてください!」って言ったら「わかりました宇宙つくりましょう!」って言ってくれて嬉しかった笑
宇宙つくるしかねーな!花束ぶちまいて生きるしかないんだよ。僕にはそういう生き方しかできないけど、これがきっと僕のベストアンサーなんだと思う。


脚本が、カツシゲさんの「突き抜けたエンタメ性」と「頭使って見るとわかる考えさせられるポイント」両方がぎゅってなっててそれも最高だった。
個人的にね、熊本の震災を示唆していたのがとても響いてる。
「あっという間だからしかたないけど、1年も経つと忘れられちゃうんだ、おれだって帰ってなかったらゆっくり忘れていたのかもしれないけど」というフレーズ…。あの重さ。
あれをあくまでかるく、でも切実にそして誠実に言葉にできる由次郎さんも、脚本に書けるカツシゲさんもすごい。あれは下手な役者に言わせちゃいけないセリフだよね。
僕らには忘れちゃいけないことがたくさんある。『この地球の裏側でも、僕たちの足元でも、起こりうるできごとから逃げない』人でありつづけたいしそうなりたいよ。まさか劇プレ見にきて僕のすべての原点に立ち返ると思わなかった。∠RECEIVERにここで出会うとは。

劇プレの箱推し!になれるかはわかんねーなって思った(18人もいれば当たり前だけど演技が好みじゃない人もいるし、えーって思うところもあったし)けど、でもたぶん次の本公演も行く。

千秋楽の株元さん本当に良かった!!走るの下手すぎて腿上げになっちゃうところとか最高だった笑
なによりよかったのは演舞における株元さん。彼がピシッと旗を持つことで舞台上に静と動の美しさが生まれて見応えが増し増しだから。そして旗が振られることでパワーアップする迫力。
今日は一段と静と動が美しかったし、タケノリくんが旗手に選ばれたのなんかわかるなあ、って思ったりもした。あのメンツなら、彼がきっと適任。株元さんじゃなくて、タケノリくんが適任。
新入生のときのワンテンポ遅れた押忍!とか、ピンクシャツいじりのときの怯えかたとか、めっちゃタケノリくんだった(さすが我々の章太郎さんである)。今までの素晴らしいが全部詰まってたかんじ。マジで外部の舞台で株元さんが見たい。

初日からの進化っぷりで言ったら将熙くんが抜群すぎた。サトシが団長になったばかりのダイスケにキレるシーンの説得力が初日とは段違いだった。あたっくのときも思ったけど、彼の周りの演技を吸収してお客さんのリアクションを見て成長していくスピード、もんのすごいよね。
このあいだブログにも書いたけど( http://bookmarker35.hatenablog.com/entry/2017/08/06/215400 )、やっぱりダブルまさきはこれからも応援しつづけたい。

そして猪塚さん。あの人は本当に舞台上でその瞬間に動く感情とか、その日の演技の良さを反映してみんなに広げられる反射鏡みたいな芝居する人だなって。拡大鏡、なんて言ったらいいのかな。千秋楽だったこともあって、今日は特にすごかったな。
だからこそ、まじで、青鬼が株元さんバージョン見てみたかった。あのふたりのダブル主演、めっちゃ見たいでしょ…。


なによりも!今回ウラウラブーストに連れて行ったポルノファンみんな楽しんでくれてよかった。はっさくめがねさんありがとう。


はー。観劇漬けだった僕の夏も少しずつ終わる…。そんな感覚に浸りながら、愛と誠実について考えながら、∠RECEIVERを聞くよ。

 

 

追記、株元さんの演技の話。

お借りしたままのHaGT見たんだけど、ウラブーのタケノリくん見たあとにコウさま見たらさあ、あっ僕、株元さんの演技、好きだ…ってなってしまった……

勇人さんのときとか顕著だけど、株元さんはたぶんご自分で読み込んだり考えたり、お稽古なさる中で、自分の中に「その役」のチャンネルができる人なんだろうなーってかんじ。
オンにすると役になる。オフにするとご本人に戻る。憑依させるのとも役と手を取り合うのともちょっと違う。オンオフのスイッチを自分でコントロールする。いま入れるぞって。だから役じゃなくて自分のまま(スイッチオフのまま)のアドリブとか苦手なのかなあって、去年のハンサムのラブトラKUROFUNE対決を思い出した。もしかしたら役を作り上げるのに時間はかかるのかもしれない。一度できてしまったら強い。
憑依させるのと違うのは自分でスイッチオンオフできること、手を取り合う系と違うのは完全にオンとオフなこと。

そしてこのタイプだと、彼の頭の中に作られる役の解釈がオーディエンスや周りの役者と一致しないとハマらないけれど、株元さんはその解釈がうまいんだろうなあと。少なくとも僕とは現時点では全役で完全一致だから笑
安心して見ていられる、って前から思っていたのはそういうことかなって思う。勇人さんの解釈において一番信頼できるのかぶもとさんだもん…。そういう体で役を覚えるより先に頭でどう演じるか、そのキャラはどんな人なのか考える人なんだろうなって思うなどした。

あのー圭吾さまのバースデーイベントでのネックレス発言とかそう!笑
戸谷さんが半分役の憑依入ってるんだか入ってないんだかでぽんって言った「お揃いのネックレスは?」発言を真剣に「勇人さんならどうするかなと思って…」って考えてたのが忘れられないんだよね。たぶん彼の中には勇人さんが住んでて、自分とオンオフできるんだろうなって。
そういう役者さん好きになるの初めてだからめっちゃワクワクする。もっとたくさん外部の舞台出てほしい。もっとたくさん株元さんのお芝居が見たい。