人生のスタンプラリー

人生のスタンプラリー認定協会埼玉支部

ダイアリー17/08/28

 

これはよく僕がするたとえ話で、人の言葉にはチャンネルがある、という話。
あの人とは(内容ではなくて会話のテンポや語彙、指示語の使い方が)どうも話が噛み合わない、って場合、わりと違うチャンネルを通して話していることがある。たとえばNHKが基本チャンネルの人とフジテレビが基本チャンネルの人は会話するの大変だと思うんだよ。
普段はNHKだけどテンション上がるとローカルテレビみたいになる人もいれば、ふだんはコミュニティFMなのにちゃんとした場ではテレ朝みたいになる人もいる。

僕は、少なくとも自分では、そのチャンネルの数を多く持っているほうだと思っていて。
僕のデフォルトのチャンネルはテレ東だと思ってるんだけど(マイペースで基本的に好きなことしかやらないので)、必要に応じて、まあ埼玉で見られる地上波分くらいにはチャンネルを使い分けられると思う。たぶん。
でもBSとかWOWOWにまでは対応してないんだな、って思うことが最近多々ある。

言葉だけではなくて、思考もそう。同じものの特集を組むんでも、どのチャンネルで組むかによって特集の仕上がりはまるで違うものになる。

何が言いたいかって、同じものが好きでも言葉が通じるとは限らないし、同じものが好きでも同じような特集の組み方を…つまり応援の仕方をしているとは限らない、という話。

そんなことわかりきっていたし、なにをいまさら?ではあるのだけれど、再認識させられたから。
いままでも(たぶんこれからも)趣味は少ないほうじゃないから趣味の友達は多いし、僕の使ってるテレ東チャンネルを気に入って仲良くしてくれる人も多い。ありがたい話。

で、ここからが本題ですけど笑、新しい趣味の界隈の扉を開いたことで、僕の持ってるチャンネルじゃ対応できない!ってなることがとても増えた。言葉の使い方としても、思考、あるいは価値観としても。だからどうしたらいいのか、と思って、ここ最近までは自分のチャンネルを増設しようと必死になっていたのだけれど、なかなかアンテナの設置工事がうまくいかないみたいだ。まあチャンネルの増設工事を意図的にやること自体がはじめてだから戸惑ってる面もあるんだけど…。
言語のチャンネルはもともと複数あったし、価値観のチャンネルみたいなものはわりと(ありがたいことに)外部の力でむりやり増設させられることが多かったから。

自分が狭い世界で生きているって思ったこと、あんまりなかった。世界は広くて美しい、それに憧れ続けていたし今でもそうだから。まだ広くて美しい世界に到達できているとも思ってないけど。
日本はもちろん海外にも友だちはいるし、趣味も複数あるからいろんな界隈の友だちがいるし。だけれど、チャンネル数という意味で言えば、今まではとても少なかったんだと思う。

それが最近(おそらくこれを読んでくれている人はご存知の通り)、今までの僕ではありえなかった界隈に飛び込んだでしょう。思えばVALSHE好きになったあたりからそうなんだけど、自分で自分を、いままでとは違う世界に飛び込ませているでしょう。最近の僕。
それなりにいろんなもののファンやオタクを、それなりに楽しくやってきた自負とノウハウは持っているつもりだった。でもそれが新しい界隈では通じない。こんなこと初めてで。

でもそれは好きになったものそのものへでの気持ちではない。好きになったものに間違いはないし僕は自分の一目惚れをわりと信じている。
ただ、あくまでそれを取り巻く人間関係であったりとか、好きなものを支えるマーケティングの人たちだったりとか、そういうものとうまくいかねえなあ、って。WOWOW通じねえんだよなあって思うことが多い。言葉も価値観も。

困ったことに、だからどうしたいのか、と言われても、僕にはまだ出せる答えがない。
チャンネルを増設するべく頑張るのもたぶん答えだし、それをやめていま機能してるチャンネルをより整備していくのも答えだろう。

まどろっこしくなく端的に言うと、新しい界隈でつくりあげた人間関係をどうしていくべきか悩んでいる、という話です。罪を憎んで人を憎まずメンタルだから、この人のここは好きだけどあそこは嫌いだな、と思ったときに、そのいいほうを選んで人間関係をキープしがちなんだよね。でも罪ではなくて人として合わないのなら、それはもう付き合い方を考えていくしかないんだと思うこの頃なのです。それができるにしろできないにしろ。

25歳にもなって、こんなことを本気で考えるなんてバカみたいだしみっともないんだけど。いままで自分がいかに人間関係に恵まれてきたか、本当によくわかるなあ、と。だからそういう人たちには改めて感謝したい。
ちょっと自分でも予想外な形で、自分自身と、自分自身のチャンネルと向き合うことになった、そんな夏でした。

でもお芝居とかたくさん見に行けて、それは本当に良かった。完全に新しい季節を過ごした。いまのタイミングで出会えて良かったなあと思う作品と出会えたし、セリフにもぶつかったし。
そういう意味では新しくて最高な夏だったから、秋も冬も最高になるんですよ。来年もね。死ぬまで青春で最高であり続けたいと思うし、そうありつづけられるし、それは僕の中で決定事項だから。

花束を振り回して生きていこうぜ。