人生のスタンプラリー

人生のスタンプラリー認定協会埼玉支部

ダイアリー18/05/25 〜Indigo Tomatoがすごくよかったという日記

インディゴトマト🍅みてきた!

見たあと感情がぐっちゃぐちゃになって、語彙をなくしたあと、感想を人にしゃべりながら震えが止まらなくなって笑、それを見た好きな人が見かねておてて貸してくれたからずーっとにぎってもらっていた。泣いちゃいそうだったしいまも泣きそう。
もともと家庭環境?なのかわからないけど泣くというのが下手で涙腺キツキツで、泣く訓練とかして最近は泣くようになったんだけど、泣く前に爆笑したり、涙がうまく出てこなくて震えたりするんだよね。涙の代わりを全部ことばで補ってきたから、ことばでうまく感想言えない、みたいになると本当に震える……笑 そして、泣きっぱなし、震えっぱなし、心にきすぎてもう一回行きたい。そんな舞台でした、Indigo Tomato。迷ってるなら是非見に行ってほしい。圧倒的で打ちのめされて打ちひしがれてもしまうけど、たくさん考えて、本当に心揺さぶられたし、なによりこれが日本オリジナルミュージカルというのがすごく嬉しい!日本のエンタメもまだまだアツいというか盛り上がってんじゃん、ってかんじ。

以下ネタバレもりもりな感想〜〜
あくまで感想と自分語りなのであらゆるクレームを受けません!

どこからネタバレかわからないから全部書く!!!!

 

 

 

サヴァン症候群って僕の自閉症スペクトラムと切り離せない障害(と呼ぶのあまり好きじゃないのだけど)だから、最初からずっと他人事じゃなかった。僕は天才型ではないけど能力にものすごく偏りがあるし、主人公はもちろん僕とはまるで違うんだけど、変な感情移入をした。あと僕ってすごく変、というか半端な共感覚があって、一部にだけそれがあるんだけど、数字と音はわかんないんだよな。文字と本のページには色も匂いも音もある。本のタイトル思い出せないときに「あの緑っぽい本」とか言う。共感覚というよりは発達障害のうちのひとつなんだろなーって思ってる。だからなんか、他人事じゃなかったというか。

自分が死ぬ前提でしか生きてないからあれなんだけど、ああやってどんなかたちであれ「存在を容認され愛される」というのは羨ましいなと思った。タカシだからできたこと。容認されるというと言葉がおかしいかもしれないけど、誰かが自分を好きでいてくれる、ゆるしてくれる、という確信みたいなものを彼は最後に得たのだろうし、それがシンプルに羨ましくて泣いた。
マモルくんも。彼はその名の通りの人生を歩んで来たしこれからも歩むのだろうけれど、もうひとつのチャレンジングなカードを選べたのは「まもってくれる」そして「絶対に味方をしてくれる」タカシくんの存在があるからで、あの兄弟は本当に美しいなと思った。
ただ美しいだけじゃなくて、ケンカしたり、サヴァン症候群の兄を抱える苦悩とかそれでキレてしまうところ、いままでずっと諦め続けて来た部分が描写されてたのも本当によかった。
なにより2人が本当に良かった。良い脚本に良い芝居、最高ですね。ふたりともびっくりするほど歌が上手いし、なにより平間さんが踊った瞬間ほぼ反射的に涙出て来てしまった。美しすぎる。演技も歌も素晴らしくて、サヴァン症候群演じるあの技術もすごいんだけど、踊った瞬間にタカシくんが普段そこにいる数字の世界を見せてもらえた気がした。世界を表現してくれる踊り手さんで役者さんだなって。
あと平間さんもみぞたくも声がすこぶる良い。あれは羨ましいレベル。
羨ましいといえば2人のオタクだよね、推しを追いかけてあの舞台に出会えるの最高すぎない?羨ましいわ!!!って素直に思いました。

最初から最後まですごすぎてあんま覚えてない(泣きすぎて記憶が飛んでる)んだけど、ものすごいインパクトがあったのは「お母さんの最後の言葉」なんだよな。その前にローズさんが「愛でも心を強いることはできない」って言っててすごくはっとして、そうだよな、って思ってたんだけど、そのあとにお母さんの最後の言葉がほんとうに言霊をもってふたりに響いたことがすごく嬉しかったというか救われた。言霊を信じているから。ハリーポッターで、ハリーのママがハリーにかけた守りの魔法みたいな、そういうことができるのは言葉だと思うから。そして言霊に宿るのは愛だから、愛で心を強いることはできないけれど、愛であなたを守りたい、愛であなたになにか残したい、愛をあなたに押し付けたいという気持ちがちょっと救われた気がしたんだ。そこかよ、って感じのポイントではあるけど、僕はやっぱりそういう言霊を使える人になりたい。自分の愛をあなたに伝えて押し付けていきたい。受け取ってくれたらそれでいい、捨ててしまってもいい。好きな人大事な人を迷いなく愛したい。愛するために僕に使える手段は、数字でも夢でもなく、ダンスでもなく、言葉だから。あなたに言葉の花束を押し付けて死ぬ、ために生きる。そう思った。