人生のスタンプラリー

人生のスタンプラリー認定協会埼玉支部

ダイアリー16/10/22 〜ふぁぼれよ〜

 

人間は、ひとりでは変われない。
ひとりで決意してひとりで覚悟しても、それってわりと簡単に折れてしまう。
何百回、自分に向かってはやく治すために頑張ろうと誓っても、それは無駄だった。
どん底の僕は本も読めなかったし、音楽も聞けなかったし、出かけられもしなかった。

なんとか、必死に、かろうじて、でも自分なりにはベストを尽くして、正社員じゃないけど働けるようになったいま、睡眠薬を飲まずに眠ることが(たまーにだけど)できるようになったいま、僕は自分にした誓いなんかよりもずっとずっと多くの愛情に生かされてきたことに改めて気づく。
何も食べられなかったときに料理が苦手な母さんが必死に考えてくれたごはんとかスムージーとか、その母さんが僕の代わりにたくさん怒って泣いてくれたこととか。とにかく安心しろって言い続けてくれてシェルターになってくれた父さんとか。
一緒に海に行ってくれた人。手紙やメールをくれた人。ライブの往復で僕を気遣ってくれた友達。大好きないつもの連中。仕事を辞める背中を押してくれた友達。ニートの僕に働かない?って声をかけてくれた友達。なにがあってもいまさらわたしたちの関係は変わらないでしょうって言ってくれた人。23歳にはもう戻りたくないと言っていたけれど、23歳のきみに出会えてよかったと言ってくれた人。実はうつ病になって仕事辞めて原宿でバイトしてますって打ち明けたらすぐに店に来てくれた友達たち。こまかいことはまぁいいや、元気ならそれでいいよとジンジャーエールに付き合ってくれた友達。
そこでもらったたくさんの時間と言葉と愛情。
間違いなく人生の迷子だった僕に、こっちに道があるよ、あなたならここに道を作れるよと示してくれた人。
モノだけじゃなくて人間関係までバッサリ断捨離する必要に迫られた僕に、君なら大丈夫だって言ってくれた人。
最初は恨めしかった断捨離せざるを得ない状態に僕を追い込んだ人にも、いまとなっては感謝している。あなたと縁を切ったことからはじまった人生最大の断捨離のおかげで僕は変われた。もう会うことはないけれど、万が一会ってしまったら、それだけは伝えたいと思う。
そして、いまの僕が生き方を定めた上で大事にしている言葉をくれた人。手を取ってくれた人。何も考えずに笑っていられる時間をくれた人。ポルノグラフィティのライブで一緒に泣いてくれた人。僕に運命のような曲をくれたポルノグラフィティ

僕はいま、本も読めるし映画も見られるし、音楽も聴ける。感動できるし涙も流せる。薬はまだ飲んでいるけれどだいぶ減った。いざというときのためのエンディングノートは書いたけど、それを読み返して死にたい気持ちに必死にブレーキをかけることはだいぶ減った。僕は変われたのだ。いろんな人が、いろんな愛情を僕に尽くしてくれて、そうやって環境が整ったから、僕は変わることができた。自分との誓いの力じゃない。いろんな人たちの、大事な人たちのおかげだ。

ならば僕はもう変わったからこれでいいのかというとそうでもない。僕はいろんな人やいろんなものに出会って、世界には上には上があるということを知らしめられた。僕がよく使う言葉であえて説明するなら、「自分をアップデートすること」を怠るつもりはない。一歩一歩を踏み出し続け、貪欲に学び、ときには不要なものを切り捨てる覚悟を持ち、声高らかにたくさんの愛を歌い続けて生きていく。クローゼットの外で。

でもまだまだ僕はバリバリ現役のうつ病患者だ。なんなら自閉症スペクトラムとかADHDとかの障害持ちにもなってしまったんだけど笑。
それでも「もう大丈夫」と、もう薬を飲まなくても週5日きちんと働けるとなったときに、まず僕がしなければならないのはすべての人へのお礼だ。
心配してくれて応援してくれて支えてくれた、すべての人たちに僕はお礼参りをしなければならないなと思う。
もちろんいまでもいろんな人に伝えている。ありがとう。ツイッターで僕の言葉に励まされたって言ってもらえるだけでどれだけ嬉しいか。ふぁぼだけで嬉しいもん。笑

すべての人に伝えたいのは僕の感謝だ。そんな人たちがもれなくみんな「幸せ勝ち越し」な人生を歩めるように僕はこれからもたくさん言葉を綴るし言霊を吐き出す。勝手に幸せ勝ち越し呪ってやるから覚悟しとけよと。そうやって生きていきたい。

嘘でも前に。
いまは「let me say "最高じゃん"」ってかんじ。今日も明日もパーティのチケットを僕は買い続ける。ゼロじゃないから。進むことができるから。そう思うことができるようになったから。みんなありがとう。