人生のスタンプラリー

人生のスタンプラリー認定協会埼玉支部

7つの海を越えて KUROFUNEシングル感想

KUROFUNEの3rdシングルを初めて聞いたときにツイッターにわーって書いた感想、てにをは直して自分用に。

あらゆるクレームを受け付けません。僕の解釈は僕のものなので。

 


1.OVER THE SEVEN SEAS
あまりにも見事。
sail awayやblowin' windなど、最初の頃の歌詞から言葉を引用して、ひとりきりのロックンロールからここに至るまでを単語を駆使して描きながら、彼らのたどり着いた「サイコー超えたアイドル」としての「ロック」のひとつの完成形を見た。
この曲とともに、どこまでも美しい航海へ、4人で、僕ら乗組員を乗せて行ってほしい。

誤解を恐れずに言うなら、ARRIVALのときにあった「傷ついても欲しいもの求める姿を見せてみろ」という、ついてきたいやつだけついてこい」的な一種の選民的な思想がなくなった。すべての愛を引っ張ってくれるようになった。抱きしめるのではなく、同じ船の仲間として、乗組員として迎え入れてくれる。大丈夫だ、行こう、と。「一緒にいこう」と、ARRIVALのときの彼らが言うだろうか?と思うと、きっと言わない。
そしてこれを新たな航海へ進むひとつの区切りとして、過去を踏襲して、ちらっと振り返って、過去にさえ愛と感謝を告げるように相方と手を合わせて……と思うとCD裏ジャケがますます尊い。次へ、その次へ、止まらないと信じさせてくれて、ありがとう。
大好きすぎて、どうしたらいいのかわかんないよ。こんなに進化する過程を応援させてくれて、いきついたこの名曲、感謝してもしきれない。

2.RING 風間圭吾as戸谷公人

KUROFUNE /OVER THE SEVEN SEAS c/w RING
風間圭吾は戸谷公人だし戸谷公人は風間圭吾。本当に出会ってくれてありがとう。ふたりが交差しなければできない曲だと思う。こころ震える。勇人さんが書き下ろしたとしか思えないメロディの美しさは圭吾さんにふさわしくて、勇人さんだからこそ圭吾さんの伸びやかで美しい高音域を活かせたんでしょう。
最後のフレーズで、「次元が意味をなくした」んだ、本当に。
プリンスも、ラーメン好きな高校生も、王子様オーディションも、ヤカラも、ぜんぶ混ざって、そのすべてをあのフレーズに込めてくれたんだと思う。
バトルライブで「オレって本当はプリンスじゃないんだ」って言っていた戸谷さんのことめちゃくちゃ思い出す。こんなオレでも受け入れてくれますか、というひとつの問いかけ。
でもどんなにヤカラでも、どんな一人称でも、あなたは風間圭吾as戸谷公人というたったひとりの5次元プリンスなんだ。それを丸ごと愛したいと思わせてくれる最後のフレーズ。圭吾さんと戸谷さんに、プリンスじゃない瞬間を見せたとしても、応援を送ってもらえるというひとつの自信がついたから、「俺」と言うことができたんじゃないかな、と思う。応援が届いたんだ、"彼"に。
ほんとずるいよ、大好きだよ。アイドルになってくれて、ありがとう。

3.SINGIN' IS ALIVE 黒石勇人as株元英彰

「命を感じるって瞬間」に飛び込んだ勇人さんのひとつの答え、みたいなもの。与えられているいま、から、書きあがったひとつのシナリオ。まだまだ進み続けるための存在と決意の証明。あの勇人さんがこんな曲をつくるようになるなんて、本当に、本当に、アイドルになってくれてありがとう。圭吾さんと、株元さんと戸谷さんと、出会ってくれてありがとう。僕らを切り捨てることなく、全員仲間の乗組員として迎え入れてくれてありがとう。

「さあ、顔をあげろ!進む意志を見せてみろよ、ここで
歌う理由を俺にくれよ、そして…もっと遠くへ行こう」
大サビを心に刻みます。顔を上げて、進む意志を持って、それをあなたに見せるから。行動も伴わせてみせるから。あなたの「歌」という魂の声の、その理由になりたいと願うことくらい許してください。そしてそんなファンのエゴすら、いまの勇人さんなら、きっと笑って許してくれるでしょう。
もちろん圭吾さんのすべての「意思」だって、愛していくんでしょう。そうやってふたりが描く航海図、ずっとずっと見せてください。応援という星で、あなたたちを支えさせてください。
長い長い航海へ一緒に行かせてください。
気持ち良いロック、痺れるようなギターソロ、指先が震えるほどの歌詞。勇人さんなりの、そしてきっと株元さんが一緒に「アイドルってなんだろう」と葛藤してうみだしたひとつの答え、「明日へ連れて行ってくれる」を感じています。大好き。

 

勇人さんが株元さんでよかった。圭吾さんが戸谷さんでよかった。この4人がKUROFUNEでよかった。この5次元アイドルを好きになれてよかった。これからもひとりの乗組員として、KUROFUNEをきっと降りません。
たくさん救ってもらった愛をどう返していいのかわからない。こんなに愛に満ち満ちたCD、なかなか出会えない。せめてこれからも愛させてください。