人生のスタンプラリー

人生のスタンプラリー認定協会埼玉支部

ダイアリー16/12/20 僕はペテン師にはならない

 

ちょっと気持ち悪くてナルシスティックな自分語りするのでUターンするならいまですよ。

 

いまACのCMで流れている、「日本財団子供プロジェクト」のCMを見るたびにどうしようもなく気持ちが揺れる。

思い返せば諸悪の根源は新藤晴一で、ポルノグラフィティで、カルマの坂だった。

『人は皆 平等などと どこのペテン師の台詞だか知らないけど』

小学校の授業で見たどんな「日本は恵まれています」「アフリカにはご飯を食べられない子もいるのだからきちんと食べましょう」みたいなビデオや本よりもずっと痛切に僕の胸にあの歌詞が響いた日のことを、まだ覚えている。中学生のときのことだ。

それから、中学生のあいだはユニセフで働きたいなどと言っていた。カルマの坂の少年に力を、少女に思想を与える人になりたいと。どこか遠い恵まれた国で(当時の僕は世界地図すらよくわかっていなかったのだけれど)、そういう子供たちを助けるために生きていきたいと。ユニセフの子供白書毎年取り寄せて読んでた。辞書引きながらでも読めないところあったけど。

だから高校も英語をガッツリ勉強できる学科に入った。それから、ユニセフだとかNGONPOのことを自力で調べて、こういうのって寄付がないと結構成り立たないんだなと知った。ならその寄付ってどうやって集めるのか?まさか宝くじを買うわけじゃない。「伝える力」だ。現地のことを知って、初めて寄付をしてくれる人がいる。高校生のころは、放送部でも恋愛でも「つたえる」こと、「伝えたい気持ちをどこにどのくらいつめるか」ということに四苦八苦していた。だからなおさらそれが僕に迫ったのだろう。当時は年収二千万稼ぐのが将来の夢です!なんて言っていたけれど、大学生になったころには自分の夢は記者になることにぐっと傾いていた。国際政治を専攻して、卒論は「市民革命におけるメディアが果たす役割」みたいな、テレビ新聞ツイッターyoutube、あらゆるメディアが国際政治をどう動かすかについて書いた。結果としては小さな動きの拡散と、その動きにフォロワーを作ってムーブメントを大きくすることをSNSは簡単にしたし、それをさらに広めて世論に問題提起するのがマスメディアである、みたいな結論にしたんだけど。

じゃあどうして記者やってないのかっていうと、それは就活で落ちたから。笑

で、就活で受かった会社でうつ病になって倒れて、動けない時期を超えて今があるのだけれど(むかしから抱いていた夢に立ち戻れたのだとしたら、あの会社を辞めたのは必然だったのかも)。

いま、子どもたちと向き合う仕事をしているのね。契約だからいつまで続けられるかわからないのだけれど。

あの子たちと向き合っていると、中学生のときの自分の夢を思い出す。カルマの坂の少年に力を、少女に思想を与えたかった頃の僕を。そしてそんな僕にトドメをさしてきたACのCMだ。

仕事としてか、ライフワークとしてなのかはまだわからないし決めてもいないのだけれど、子どもたちのために働きたいなと思う。

わざと青臭い言い方をすると、未来に種をまくために働きたい。僕らの世代で、偏見や嫌悪より、受け入れ合うことができる社会をつくりたいと思うし、それをつくれたあと、キープしてほしい。そこに美しい花を咲かせてほしいと思う。

ただ、お金持ちの子どもの家庭教師になりたいかというとそういうわけでもなく。家に帰りたくない子や、クラスですこししんどい思いをしている子に、手を差し伸べたい。ひとりにしたくない。日本の子どもは多くの大人が思っているよりはるかに相対的貧困層が多いし、なまじ1人で遊べるおもちゃが充実しているぶん、孤独に陥りがちだ。

そういうところに寄付ができるようになるためにバリバリ働けるようになりたいのか、直接そういう場で働いていきたいのか、仕事とは別にライフワークとして携わりたいのか、まだ決めていないし、いやそのまえに薬もう少し減らさないと僕が子供を困らせてしまいそうなのだけれど。

 

「伝える」ことは、「還元する」ことと似ているなと思う。僕の知識や、言葉や、能力や、持ちうるものすべてを子供に還元していく。子どもたちの不要な偏見を取り除いていく。わけわかんねえまとめサイトより本を読めとうるさいおせっかい野郎でもあるのだけれど笑。

今の僕にはまだ子供や社会や世界に還元できるものなんて本当に少なくて、だからもっと勉強しないといけないし、もっと目の前の一瞬一瞬に誠実で在らなくてはならない。いつかもうすこし具体的に決めないとなと思うけれど、僕はこれからの時間を、日本と世界の裕福ではない子供たちのために使えたらいいなと思っている。

 

そんなかんじ。

なんか、いいボランティアとかあったら教えてください。もちろん仕事でもいいです。バイトでもなんでも。