人生のスタンプラリー

人生のスタンプラリー認定協会埼玉支部

「え、しーくんってお笑いとか好きだったっけ?」って最近よく聞かれるんですよぉ。


さーてどう書きましょうかね。
文章って書き出しが大事だと思うんですけど、なんかうまく書けなくて。うまく書けないのでそのまま進めます。

僕のTwitterやインスタをフォローしてくれている人はご存知のとおり、最近の僕はお笑い劇場に月に何回か行っています笑
いやぁ、我が人生ながら何が起きるかわからない。
いろんな人に「お笑い好きだったっけ?」っでめっちゃ聞かれるんですよ。わかる、そりゃ質問したくもなるよね。突然だもんね。

でも、もともとお笑いは好きなんです。
親族一同みんな江戸っ子なんですけど、一番強烈に江戸っ子だった祖父(三社祭で神輿の上に乗る人でした)が、子どもだった僕のお守りを持て余すとよく浅草の演芸場に行きました。子どもの僕には落語はちょっとした音楽みたいだったけれど、今でも親しみはあるし、見に行くのも好き。ちなみに有名なまくらにある「江戸っ子はそばつゆをつけない」、我が家のことです笑。

さいころお笑い番組だってよく見ていたし、エンタの神様黄金世代ですよ。僕オリラジ大好きだし今でもYouTube見てる。オリエンタルラジオはいいぞ。
M-1も2008年まではガッツリ見てたしDVDもある。チュートリアルが大好きで、初めて買ったお笑いのDVDはチュートリアリズム。
うちは弟がお笑い好きだから、一緒になってラーメンズ東京03バナナマンのDVD買うし、なんならラーメンズflash世代の僕にはど真ん中。千葉!滋賀!佐賀!いば〜rrrrきいいいぃぃぃ。

なのになんとなくネタ番組、ひいてはバラエティ番組を見なくなったのは、自分のセクシュアリティと向き合い始めた中学生のころ。
自分の性自認や恋愛対象、すんなり納得はできたけど、それでも気持ちは揺らぐもので。
それにもともと僕は共感性がすごく強くて、ドラマの恥ずかしいシーンとか見ると自分も恥ずかしくなってテレビ消してしまうんです。共感性羞恥、とかいうやつ。

そんな揺らぎを抱えた、共感性の強い中学生にとって、「ホモ」的ないじりをするネタは、地獄だったんだよなあ。すごく悲しかった。自分がバカにされているようで悲しくてたまらなかった。
いまでこそパンセクシュアルでXジェンダー、って言葉を使えるけれど、中学生当時の自分は情報がなさすぎて「ホモ」って思ってたからね、自分のこと。それを嘲笑うネタが本当に、やるせなくて切なかった。

これはお笑いだけではなくて、演劇やドラマや小説、あらゆるエンタメに同じことが言えるけれど、僕は「わざわざ時間や金を割いてまで傷つきたくない」んですよ。
つまんなかったな、ならいいんだけど(正直当たり外れはある。そういうもんだからね、エンタメって)、傷つきたくないし、嘲笑されたくないし、悲しい思いもしたくない。
僕は自分の容姿も嫌いだから、誰かがブスっていじられているのもつらいし、僕はマイノリティだから、その部分をネタにされるとものすごく落ち込んだんです。

それから僕は積極的にお笑い番組を見るのを辞めて、バラエティを見るのも辞めました。いわゆる「コッチ系?」みたいな取り上げ方をするじゃん、バラエティって。少なくとも当時はされてた。だから逃げました。
弟がピックアップしてくれる「これはまじで面白え」だけを見てたんです。あとチュートリアリズム1〜3。

お笑いフリークである弟の保証は強くて、「面白いうえに、貶すネタがない」ものをピックアップしてくれてたんですよね。それこそ千葉滋賀佐賀みたいな(大好きすぎて唱えてしまう)。
そういう「傷つかない保証」が欲しかった。

じゃあなんでいま僕はラーフルくんのライブに通い、EXITのファンクラブに入ったのか?って話が今日の主題なんですけど。
なぜなら彼らのネタなら、「僕は傷つかないし、誰も貶されない」って信じられたからです。ぺこぱさんとかも結構見るけど、同じ理由。

けっきょく「前提」が「保証」されていることが、僕にとってはすごく大事だったみたいです。
僕の言う前提とは「セクシュアリティや性別や出自、容姿などを貶さない」こと。その保証。
いつ自分が傷つくか、ハラハラしながら見るのは嫌だから。安心して笑いたい。
その前提がなければ、そもそも「面白い」とすら感じられないんですよ。だって傷ついてるんだもん。面白いわけがない。
繰り返すけど、お笑いだけじゃない。以前見に行った舞台でされたアウティング演出が許せなくて、その劇団さんはよっぽど好きな役者が出ない限り観に行かないことにしているし、そういう自分の中の「前提を脅かさないため(自分が傷つかないため)の線引き」はたくさんある。

ブスキャラで売ってる本人は、笑ってくれ!って思ってるのかもしれないし、需要があるから売れるんだろうけれど、not for meだなって思ってチャンネル変えます。これが僕の線引きなので。ポリコレ(もう死語か?)がお笑いをダメにするんだー!みたいなこと言う人を見かけたときは、人を傷つけないと取れない笑いなんか見たくねえよ!って思いました。ツイートもしたと思う。これも僕なりの線引きですね。

傷つきたくないから避けるなんて、僕が弱いと言われりゃ弱いけど、そもそも他人を貶さないと笑えないって何?という気持ちもあります。実際にオーストラリアに留学したときに見たコメディ番組は、社会や政治風刺はあれど、マイノリティや何かの属性の人が悲しむネタがなかった。いやまぁ僕の英語力不足かもしれないけど。
だから、誰も貶さない笑いは存在できるって知っちゃったんですよね。
そしてそういうネタが、令和の日本にもあることに気づけてとても嬉しい。令和だあって感動する。そのたび嬉しくなる。安心して笑えることってめちゃくちゃ幸せだから。

EXITに至っては、かねちーの過去を取り上げて、ニュースやったりもしていて、それで救われる人すらいるだろうなって思う。
もともとなんでEXIT見たの?って聞かれたら、コロナによる自粛期間にりんたろー。くんのnoteがたまたま自分のTLにまわってきたから。いい文章でさぁ。コロナ漫才もよかった。こんなに考えてる人たちのネタなら見てみたい、って思わせてくれたし、YouTubeでネタ見まくったけど、実際めっちゃ面白い。

ラーフルくんは、1ネタだけびっくりしたのがあるけど笑、でも誰かを傷つけるネタにまだ出会ってない。たぶん今後も大丈夫だと思う(そうじゃなくなったらそのとき考える)。
だからこそ、友だちにも紹介できるんだよね。ラーフルくんのネタなら、友だちを傷つくリスクに晒さないですむって自信があるから。
ラーフルくん見に行くのも最初はまぁビビってたけど笑、あの子ポルノファンだし!というライトな気持ちと興味本位で行ったらあれ、面白い、あれ?と気づいたらこのザマである。瀧山くんもしゅんくんも面白くていい子なので毎回重たい感想ツイートしちゃうし、よしもと神保町漫才劇場に通っちゃう。そろそろ回数券買おうかなって思ってる。

EXITもラーフルもそうだけど、安心して見られる若手芸人がいる、しかもちゃんとめっちゃ面白い!って、なんかちょっと嬉しい。ありがとう。

正直いまでも、よしもとの劇場では「男のくせに」「女々しい」みたいないじりをする芸人さんはいて、そのたび僕は感情をシャットダウンする。さすがにホモいじりはほとんどないけど、「男2人なんて気持ち悪い」みたいなことを言う人はいる。男2人でも別にいいじゃん!って思う。切なくなる。「こんだけ顔を合わせてる相方と2人なんて、今さら気まずい」なら笑えるんだけど……。

演劇でもそう。漫画も小説もなんでもそう。令和の倫理観で、僕の前提をクリアしてくれるエンタメが、もっと増えたらいいなあ〜と、自分勝手に願っています。すごく自分勝手にw
同時に、僕自身が2020の価値観に取り残されないようにしないと…って思います。アップデートされつづけるものだからね、価値観って。

ちなみに、僕の前提を超えて「安心して笑える」と思わせてくれて、なおかつ毎回きちんと面白いのでもはや「安心して見られるうえにめっちゃ面白い」が前提と化したラーフルくんのネタ動画を下に貼るぜ。
限界オタクなので、「(今日も安心して見られたしめちゃくちゃ面白かったし腹抱えて笑ったわーはあ〜)ラーフルくん可愛い〜〜」の域です。
ラーフルくんの同期の中にも、安心保証芸人(家電みたいに言うな)がまだいて、それに出会えたらいいな〜って思ってます。

 

★いつもありがとう小虎りょうくん!
https://youtu.be/F0Oe4xO-LTU
12分からラーフルくんです。でもこの回全員面白いんだよな。みんなのネタ見てほしい!

 

★これ買って見てくれたら今度飯奢るよってレベル。


2本目のネタだけ、タイトルでトラウマ蘇った人はスキップしたほうがいいやつです。
見たらTwitterで感想書いてくれたら僕がパブサします。(?) てかふつうに人の感想が聞きたい!!!!(2本目はさておき!!)

 

★あと最近EXITりんたろー。くんがYouTubeソロチャンネルはじめたら、かねちーいないから人増えなくてクソ面白いです。りんりんパニック!りんパニって略し方が流行るといいなって思ってるw
ていうかりんたろー。くん、いいよなぁ。ネイルしたり美容したりして、「男は美容しないなんて何時代?」って言ってくれて。最高。もちろん、大前提としてネタが最強に楽しい。
https://youtu.be/uDkVWrZM5uE

 


なんか冷静すぎて面白くないブログになっちゃったな……。もっとパッションで文章書けるようにリハビリします。
何が言いたかったかってさ、やっぱり安心安全って大事だよねってことと、時代に合わせたアプデって必要だよね、ってことです。

山もオチも意味もない記事でした。推しの話ができて僕は嬉しいから、まぁいっか。

ちなみに演劇のオタクは音楽のオタクはどうしたん?と聞かれたらバリバリ現役ですよ。推しがまた増えました。推せるジャンル、推せる人が増えるのは嬉しい。減るのは金だけである。